すいません、間が空いてしまって

もったいぶるわけじゃないのですが

思いのほか、長くなってしまったので

2回に分けました。


<ファイナル結果>

1位:Yamato・Asakura

2位なし

3位:
Fuga・Dnnadieu
Alain・Chanteur
(アラン・シャントゥール/ジャンの弟子)







コンクール後の祝賀会で。


「何なの?この結果は?」

「まぁまぁ、ゆうこさん
落ち着いてください。
二人とも、一生懸命頑張ったんですから」


「そんなの、あたりまえじゃない?
誰でも、一生懸命頑張ってるわよ
わたしは、結果を言ってるの!
まだ、早かったんじゃないの
このコンクール出させるの?」


「ん・・・そう言われると
言葉もない・・・・」


真一の言葉に
黙って下を向く風雅とアラン。


「まぁボクも、このコンクールでは
チアキに負けてるから
偉そうな事は言えないけど
結果見る限りはね・・・
それにしても
チアキの予感が、的中したね」


「真一君の予感?」


「ファイナル始まる前に
嫌な予感がするって言ってたんだ」


「なんで、そんな事言うのよ
当たっちゃたじゃない!」


ゆう子は憤慨する。

真一は慌てて


「いや漠然と感じてただけで・・・」

「ボクも、予選での
彼を見る限りじゃ
まさかあそこまで振れるとは
思ってもみなかったよ・・・」


「さすが佐藤さんの弟子だな・・・」


「それにしても
同じ順位はともかくとしても
2位なしで3位ってのはな・・・・」

「ようは、二人の
一騎打ちどころか、彼とは
まったく比べ物に
ならなかったって事だろうな・・・」

「まぁそういう事だろうな・・・・」

「何よ、あんたたち
なんでそんなに冷静なの?
自分たちの弟子が
負けたのよ!悔しくないの?」


ゆう子が
一人でプンプンしている


「まぁ悔しいけど・・・なぁ」

「あのファイナルみちゃったら
白旗上げるしかないだろ?」

「結局、もろ二人の弱点が
出てしまったって
ところだろうな・・・」

「弱点?」


それまで、だまって皆の話を
聞いていた風雅が、聞き返す。


「そんなの言われたことないですけど?」


アランも、聞き返す。


「いや~さっきの
予感みたいなのと同じなんだが・・・
これまでは
漠然としててな・・・
ファイナル前に4人で話してて
気が付いた・・・悪い、要は俺たちも
指導者として
まだまだって事だな・・・スマン」


真一とジャンは
申し訳なさそうに風雅とアランに
頭を下げた。


「え?ちょっと待ってください。
そんな事、急に言われても・・・」


風雅は、困惑する。


「二人の弱点って何なんですか?
すぐ直せますか?」


アランが、真剣な顔して
真一とジャンに、聞く。


「ん~君達しだいかな・・・・」



風雅とアランは
お互いの顔を見るしかなかった。


そこへ、ヤマトと共に
佐藤太一が、現れた。


「千秋君!」

「佐藤さん!」


ジャンは
突然の佐藤の登場に、思わず


「マエストロ!」

「ジャン、よしてくれ
君たちの師匠と違って
私はまだまだ、マエストロと
呼ばれるのには、程遠いよ・・・」


「あっすいません」

「ヤマト君、おめでとう。
佐藤さん、おめでとうございます」


ヤマトは、軽く会釈をする。


「いや、あんまりめでたくはないな
なぁヤマト」


ヤマトは、小さく頷く。


「まぁ別の意味で
君らのとこと、同じだった」


「と?いいますと?」


「自分の弱点に
ファイナル前に
気がついたか否かって事さ」

「あ~」


二人は苦笑いするしかなかった。


ジャンが小声で


「さすが、ムッシュサトウ
こっちの弱点にも
気が付いてたんだな」

佐藤は、ふと


「そうだ、千秋君
ちょっと話があるんだが・・・」

「え?あっはい。」


ジャンは、気を利かして


「じゃぁ、ボクは
向こう(奥さんたち)に
合流するよ」

「ああ」


ヤマトも

「僕も、事務局の人たちと
話があるので、これで、失礼します」

「わかった、じゃぁまた後で」






「すまないね
こんな席で、呼びとめて」

「いえ、大丈夫です
主役は、彼ら(風雅たち)なんで」

「いえね、君の息子さんの事なんだが・・・」

「あっ、すいません、お礼が遅れて
日本でヒカルが大変お世話になりまして」

「何を?私は
ちょっと話をしただけさ。」

「とんでもない、佐藤さんのおかげで
ヒカルが前向きになってくれたって
真澄も喜んでました」

「真澄?あ~奥山君か
新都フィルの?」

「あぁそうです。
大学時代の友人で
日本では彼にまかせっきりで」

「あれから、どうかねヒカル君は?
ちょっと気になっていてね
わたしも、中々忙しい身で
日本にゆっくり滞在できる機会が
最近、少なくてね・・・」

「すいません
お気にかけて頂いていたなんて
恐縮です」

「いや、はじめは
半分死んだような目でね
目標を失い自分がどこにいて
これから先
何をすればいいのか
迷っていたみたいだった」

「はい・・・」

「まぁあんなことが
あったんだから
無理ないのだろうがね・・・」

「詳しくご存知でしたか・・・」

「まぁ奥山君にね・・・
聞いてもいないのに・・・あははは」

「すいません、重ね重ね・・・」


真一は苦笑いするしかなかった・・・。


☆☆☆


中途半端な終わり方みたいに
なってしましたが
コンクールの結果はでたし
これ以上は
コンクールとは関係なくなるので
一旦、終わりにしました。

勿論、ずぶの素人なので
指揮者の技術面や音楽面に関しては
全くと言っていいほど
わかりませんので
原作(実写の表現なども)を
参考に、精神面的な事だけ
振れてみました。

あと、下記に、最初は
風雅のみの参加のつもりだったので
夏前に、風雅の課題曲は
考えてあったのですが
ライバルたちの分まで、
考える余裕はなく
作中には出しませんでしたが、
せっかくなので
残しておきます。

ではでは。




☆☆☆



1次予選(以下、風雅の課題)
「歌劇《ヘンゼルとグレーテル》序曲 」
「ドヴォルザーク 交響曲 第7番 ニ短調 」

2次予選(一般公開)
課題1 初見演奏
「プロコフィエフ 交響曲5番 第2楽章」
課題2 間違い探し
「ホルスト 組曲(惑星)より(木星ジュピター)」

3次予選 持ち時間60分 選曲(2曲)は、くじ決め
1曲目 フランスもの
「ドビュッシー 交響詩「海」」
2曲目
「R・シュトラウス 薔薇の騎士組曲」

ファイナル
1曲目 協奏曲(くじ)
「チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番」
2曲目 予選でやった曲
「プロコフィエフ 交響曲5番 第2楽章」