さぁ久しぶりの続きです。

この再会シリーズは
無駄に長いだけじゃなく
いろんな再会を描いております。

今回も、意外な?人物との
再会を描いております。

お楽しみに♪

(なんて、ダラダラと長くなった言い訳を
後付けで、ごまかしております(笑))

☆☆☆



結局、R☆Sオケのゲネプロの前日まで
舞はリハーサル以外は
ガラ・コンサートの評判がよく
取材が殺到し、多忙を極め
聖良やヒカルも
個人的に会う事は出来なかった。


ゲネプロ前日・・・裏軒


聖良とヒカルが
何やらぶつぶつ言っている。
そこに、海翔がやってくる。


「よっどう首尾の方は?」


聖良が、お手上げのジェスチャーで


「だめ~公演の後
本当は三日間休みがあったんだけど
それも、ほとんど取材で
なくなっちゃったって。」

「ありゃ~舞ちゃん、人気者だね」

「拓海さんの方は?」


ヒカルが尋ねた。


「あいつは、明日と
あさっての本番終われば
時間は出来ると思うけど・・・」


海翔は、軽く頷きながら、答えた。


聖良が偉そうに


「海翔、今年は残念だったね」

「呼び捨て?(笑)
まあ、しょうがないよ
今年はブラームスだから
俺の出番はなし」


隣で、ヒカルは笑ってる。


「そうだ!」


聖良は、急に大声を出し
立ち上がる。

ヒカルと、海翔はビックリして


「何だよ、急に」

「そうだよ、どうしたの?
聖良ちゃん?」

「ねぇ、舞の事務所って
千秋とのだめと
同じ事務所なんでしょ?」

「そうだけど・・・
なんか、嫌な予感・・・・」


ヒカルは、聖良から目を反らす。

構わず、聖良はヒカルに、詰め寄る。


「ヒカル、あんたから
事務所の人に言って
何とかしてもらってよ」

「何とかって・・・・
何をどうしろと?」


今度は、聖良が目を反らしながら


「え?だから・・・
千秋かのだめに
頼んでもらうとか?」


ヒカルは、眉間にしわを寄せ


「エリーゼが、あの二人の
言うこと聞くかな・・・・?」

「エリーゼって人が
マネージャーなの?」

「いや、昔、ミルヒいや
シュトレーゼマンの
マネージャーやってて
今は、その事務所の
副社長かな・・・?」


海翔が、会話に割り込む。


「え?シュトレーゼマンって
あの指揮者の?マエストロ?
え?舞ちゃんって
シュトレーゼマン事務所に
入ったの?」

「あっああ、はい、何か
うちの両親が
所属してるところだから
一番安心だろうって・・・」

「ヒカル君の両親・・・
あっそっか、千秋真一は
シュトレーゼマン唯一の
弟子だったんだもんな・・・」

「ええまぁ」

「ともかく、一日でいいのよ
いや半日
なんとかならないかな???」


聖良は、ウルウルした目で
ヒカルに訴えた。


「え~・・・でも、これ以上
エリーゼに借りを
作りたくないんだけど・・・」

「これ以上って、今までもあったの?」

「いや、今回の舞の
R☆Sオケでのコンサートも
なんかボクのせいって言うか
舞をタダで、共演させてやるんだから
その分、ボクに働けって・・・」

「ヒカルが、働く????」

「曲を作れって・・・
しかも、ピアノ協奏曲・・・」

「え~ヴァイオリンじゃなくて?」

「なんか、いずれ、うちの両親に
その曲で共演させるって」

「へ~それって
すごく話題になるんじゃないの?」

「さぁ?まぁともかく
今エリーゼに
直接何かを頼むのは
ボクとしては
気が乗らないな・・・・」

「ん~でも
エリーゼってヨーロッパでしょ?」

「うん」

「今、直接、舞には
誰か付き添いで、いるの?」

「あぁオリバーが。」

「オリバーって
のだめのマネージャーの?」

「そう、今、母さん、オフだから
舞が日本にいる間は
オリバーが
舞のマネージメントしてるんだ」

「じゃぁ、直接
舞のスケジュール管理してるのって
そのオリバーでしょ?
オリバーに、何とかしてもらえば?」

「でも、オリバーも
忙しそうだしな・・・・」

「もういいから
ひとまず、電話してみてよ!」

「わかったよ・・・」


二人のやり取りを見ていた海翔は
ヒカルの耳元で


「聖良ちゃん、強いね・・・・」


ヒカルも、ため息交じりに


「清良さんに、そっくりだよ」


海翔は、苦笑しながら


「こりゃ、峰さんも、大変だ・・・」


聖良は、ギロッと、二人を睨みつけ


「何か言った?」


海翔は、慌てて


「いや・・・おお怖っ」


ヒカルは、渋々オリバーに電話する。


Trurururur


「アロ~」

「あっ、オリバー?
ヒカルだけど、今平気?」

「Oui」

「公演の後の、舞のスケジュールに
ついてなんだけど・・・」


電話の、向こうで何やら
オリバーが話している。


「本当?よかった
じゃぁ最終日は、空いてるんだね?
Okay、大変なのにありがとう
うん、じゃぁまた」

「何だって?」

「さすが、オリバー
最後にきっと僕たちと
ゆっくり話したいだろうからって
最終日は、予定入れてないって」

「え?じゃぁ、その日は、完全オフ?」

「ん~でも、その日の
最終便で、日本経つから
昼間しか空いてないけどって言ってた」

「十分よ、よし!海翔
拓海にも知らせてあげて」

「あっうん、わかった・・・
結局、二人とも呼び捨て?」

「でも、昼間か・・・
いつもの居酒屋開いてないわよね?」

「あそこは・・・
4時からかな・・・たしか・・・」


なんて、聖良とヒカルが
ぶつぶつ話していて
その横で、海翔が拓海に
LINEしている。

そこへ、いきなり、裏軒の扉が開く。

ガラっ

3人は、ビックリして、振り向くと、
なぜか、そこには、
ヒカルの妹、美音の姿が・・・


「え?」

「何で?」

ヒカルは、あまりにもビックリして、
動けないでいた。


「美音ちゃん?!どうしたの?」


聖良は、ビックリしながらも
美音に駆け寄り、ハグをする。


「聖良!久しぶり、元気だった?」

「元気元気!美音ちゃん、一人?」

「そんなわけないでしょ?」

「え?まさか?」


美音の後ろから
飛び出してきたのは・・・・


「2人とも、久し振りですね~~
元気でしたか~」

「母さん!」
「のだめママ!」


二人は、さらにビックリしたが
それ以上に驚いているのが

「え?のだめ?ヒカルのお母さんの
のだめ?ピアニストの?」

「?こちらは?」


のだめは、キョトンとして

固まったままの
ヒカルの代わりに聖良が


「あっ、海翔、え~っと
R☆Sオケのメンバーで
サックス担当の大学生」

「海翔君ですか、いつもヒカル君が
お世話になってます。
のだめです。
よろしくお願いします。」


のだめは、丁寧にお辞儀して
挨拶をする。


「いえ、こちらこそ。
よろしくお願いします」


のだめにつられて
海翔もお辞儀する。


「あっ、こっちは
ヒカルの妹の美音ちゃん、
ん~今いくつになった?」

「16歳、美音です、
よろしくお願いします」


美音も、ペコっとお辞儀する。


「あっよろしく」


美音は、いつまでも
固まってるヒカルを見て


「ちょっとお兄ちゃん
いつまで固まってるの?
せっかく、久し振りに
愛しのママと妹が
会いに来たって言うのに」

「・・・・久し振りにって・・・
何しに来たの?」

「何しにって?決まってるじゃない?
舞の日本デビュー公演よ
見ないで、どうするの?
ウィーンでの公演も見たけど
やっぱり、日本でも
見とかなきゃ、ね!ママ」

「そうですよ、舞ちゃんの
日本デビュー楽しみですね~」

「・・・・母さん・・・
もしかして、家出してきた?」

「え?」

美音も、内心ドキッとしている。


「・・・だって、舞の日本公演なんて
とっくに終わってるし・・・
たしかに明日、あさっては
R☆Sオケとの公演があるけど・・・」

「そうでしょ
それを見に来たんですよ~
何言ってるんですか
ヒカル君は~きゃは」


そこへ、タイミングよく
ヒカルのスマホに着信が


「ん?あっ父さん」


のだめの顔色が変わり、慌てて


「美音ちゃん、行きますよ
聖良ちゃん、海翔君、また」

「あっちょっと、母さん、どこへ?」


二人は、返事することもなく
裏軒を出て行った

ヒカルは、しかたなく、電話に出る。


「もしもし?」

「あっヒカルか?今、大丈夫か?」

「うん・・・」

「・・・えっと・・・
そうだな・・・元気か?」

「・・・元気だよ
母さんと美音なら、来たよ、」

「やっぱり!今、そこにいるのか?」

「父さんから電話だって言ったら
二人とも逃げた」

「はぁ~・・・まいったな・・・」

「何があったの?
母さんは、舞の公演見に来たなんて
ごまかしてたけど」

「いや~大したことじゃないんだ・・・
ただ・・・」

「ただ?」

「Ruiが・・・」

「Rui?Ruiって
ピアニストの?」

「うん・・・」

「また共演するの?」

「まぁそうなんだが・・・・」

「でも、別にRuiと
共演するからって
今更じゃないの?」

「いや、共演すのは
Ruiの娘の方で・・・」

「Ruiの娘?何?
ピアニストなの?」

「ああ、アメリカで
かなり人気のあるLang(蘭)って
知ってるか?」

「聞いた事は、あるけど・・・
え?蘭って、Ruiの娘なの?」

「そうみたいなんだ
だから、エリーゼの奴が・・・・」

「またエリーゼ?」

「話題になるからって
今月末の俺のオフの時に
無理やりねじ込んできてな・・・
まぁそれだけなら
どうってことないんだが・・・」

「どうってことないんだ」

「まぁいつものことだから・・・
でも、今回に限っては・・・
まずかった・・・」

「??」

「いや、来月、のだめの誕生日だろ?
ここ何年も
一緒に祝ってやれなかったし
気が付けば、結婚して
20年過ぎてた・・・・
だから、久し振りに
なんかしてあげたくてな・・・
まぁ9月に入ると、忙しくなるから
その前のオフの時期に、
二人で旅行にでもって・・・」

「その事、エリーゼに
言ってなかったの?」

「ああ、うっかりしてて・・・」

「母さん、ショックだったろうに・・・」

「・・・涙いっぱい溜めて・・・

出来ない約束は
最初からしないでください・・・

だとさ・・・」


「それで、家出?」


「気が付いたら
美音ともどもいなくなってた・・・」

「で、何で、こっちにいると思ったの?」

「いや、最初は
またジャンの所か黒木家かと
思ったんだがな・・・
ジャンもターニャも、来てないって
しまいにゃ二人にはからかわれるし・・・

で、黒木君が、R☆Sオケの公演で
そっちに行ってるって聞いて・・
もしかしたら?と思ってな・・・」

「なるほど・・・」

「まっ無事が確認できただけ
よかった・・・
お前の所から逃げたって事は
多分、横浜か大川だろうけど
舞ちゃんの公演見るって
言ってたんだろ?」

「うん、まぁ」

「じゃぁ、三善の家だな・・・きっと」

「そうだろうね・・・父さんはどうするの?」

「俺は、予定どおり
蘭との公演に向けてリハがある
やるからには、手は抜けない・・・
まぁあいつも、来月は、仕事入ってるし
それまでは
こっちに帰ってくるだろう・・・
いつもどおり
待ってるしかないさ・・・」

「・・・・父さん母さんの事
愛してるんだね・・・」

「何バカなっ・・・・」

「ふっ、母さんの状況
メールで知らせるよ、じゃぁ」


ヒカルは、電話を切る。

聖良は、呆れて


「何だ、相変わらずラブラブなんじゃない」

「まぁ犬も食わないって奴だね」

「へぇ~ヒカルも、日本のことわざなんて
使うようになったんだ」

「別に、いいだろう」


二人のやり取りを見て
海翔が困惑しながら


「ごめん、話が全然見えないんだけど?」

「あっすいません
要は、父さんが母さん怒らせて
それで、妹連れて
日本に家出してきたらしいです。」

「うん、それはなんとなくわかったけど
Ruiとか蘭とかって」

「あぁそうよ、何?あの蘭って
Ruiの娘なの?」

「みたいだよ、で、なんか
今度、父さんと共演するらしい」

「何?のだめ、それで焼きもち?」

「いや、さすがにそれは・・・
来月、母さんの誕生日なんだけど
久し振りに旅行に行く約束を
していたらしいんだ・・・」

「ああ、それが
キャンセルになった・・・」

「うん・・・出来ない
約束はするなって・・・」

「なるほど・・・まぁそのとおりね」

「まぁ舞の公演
見に来るって言ってたし
その時、話ししてみるよ」






☆☆☆


はい、ようやく再会シリーズ終わりました。

まず
ヒカルと舞、(舞と拓海)、
ヒカルと聖良、聖良と舞、
そしてヒカル達とのだめ達

それぞれの再会を描いてみました。
(正直、後付けですが(笑))

後、名前だけですが、
Ruiにも登場していただき
さらに、蘭(Lang)という娘も
作ってしまいました。
(名前は、もちろん、ラン・ランから拝借)


いよいよ、舞とR☆Sオケの公演
そして、拓海の告白は、どうなるか??


次回を待て。