ここらで、一旦、舞台をパリに移しましょう・・・。

※時期は、黒木家の双子ちゃんがパリに来る、ちょっと前。




いよいよ、ヒカル君の妹の登場です。

名前は、千秋 美音(MIO)ヒカル君の5歳下。


まぁ彼女は、小さい頃から(お腹にいる頃から?)
のだめのピアノを聴いて育ち
自らも、物心ついたときには、ピアノを弾きこなしており
ヒカルや、その友人たちがくると、初見で伴奏し
皆を驚かせていた。

そんな美音ちゃんも、3月で15歳になりました。


久し振りに、YouTube仕込んであります。
(音量に注意してください)




☆☆☆



3月も、終わろうとしていたある日の千秋家。

毎日、何かしらの音楽が流れている千秋家。

この日は、美音のピアノの音が、聴こえる。






リビングでは、朝から、片づけで、バタバタの真一。



「のだめー!早くしないと、オリバーが来るぞ!」

「はーい、わかってます。今やってますよー」



のだめは、自分の部屋で
タンスの中から、衣類をとっかえひっかえ
出している。

どうやら、この二人は、いつまでたっても
相変わらずの二人のようである・・・。

そこへ

ピーンポーンと、ドアベルがなる。


「ほら、来ちゃったじゃないか
悪いオリバー、まだのだめが・・」


真一は、あわてて、出ると、そこには
一人のかわいらしい女の子が立っていた。


「あれ?マリア」

「こんにちは、ムッシュシンイチ
ミオは、いるかしら?」

「ああ、どうぞ、奥の部屋で
ピアノを弾いてるよ」

「ありがとう」


マリアが、中に入ると、寝ぐせで
髪がハネまくりの、のだめの姿が。


「あら、ノダメ、出かけるの?」

「あっマリアちゃん、こんにちは
これからウィーンに行きます。」


二人は、あいさつのハグをして


「忙しい時にきちゃったみたいね
ごめんなさい」

「大丈夫ですよ、忙しいのは
のだめと真一君だけですから」


そこにすかさず


「俺が、忙しいのは、お前のせいだ!」

「えへ、そうでした」

と、舌を出し、おどけるのだめ。

笑うマリア。


「こんな事してる場合じゃない
早くしろ、のだめ」

「は~い」


マリアは、そんな二人を
ほほえましく見ながら


「あっそうだ」


と、ピアノが聴こえてくる
奥の部屋に向かう。


部屋の前で、立ち止まり

「シューベルト・・・」


つい聴きいってしまう。

そこに、のだめがやってくる。


「あれ?中に入らないんですか?」


そのまま、部屋の中に入り


「美音ちゃん、そろそろ、のだめ行きますね」


美音は、演奏をやめ、振り向く。


「は~い、あれ?マリアいつ来たの?」

「え?あっさっき」

「ママ、気を付けてね
コンサートは、見に行くから。」


二人は、ハグする。


「のだめ~オリバーが来たぞ!」


玄関から、真一の声。


「は~い!今、行きま~す!」


3人は、急いで、玄関の方に行く。



「じゃぁ、真一君、行ってきますね」

「あぁ気をつけてな」


二人は、軽くキスをする。


「オリバー頼んだぞ!」

「Okay」

のだめは、オリバーの運転する車で
出かけて行った。

3人は、しばらく手を振っていた。


「あれ?パパは、いつ出るの?」


真一は、時計を見ながら


「そうだな・・・あと30分位?
そろそろ、母さんも帰ってくる頃だし」

「おばあちゃん、どこ行ったの?」

「よくわかんないけど
仕事関係だと思う」

「ふ~ん、お茶飲むくらいは
時間あるよね、コーヒー淹れようか?」


真一は、嬉しそうに


「あぁ頼むよ」







マリアと真一は
リビングのソファに腰掛け
各々雑誌や新聞を見ている。

そこに、美音が飲み物を運んでくる。

「はい、パパ」

「ありがとう」

「はい、マリアは、紅茶よね?」

「ありがとう~」

「それにしても、マリア
今日は、何しに来たの?」

「あっそうだ!すっかり、忘れてた」


急に、立ち上がるマリア。


真一は、ビックリして、コーヒーをこぼす。


「アチッ」

「あっごめんなさい」



テーブルの上の布巾で、慌てて拭く。



「ミオ、今年こそ、コンクール出なさいよ!」

「な~んだ、またその話?」

「またその話じゃないわよ!
私、ようやく、今年から
シニアの大会に出るのよ!
結局、あんたはジュニアの大会は
勝ち逃げじゃない!」

「別に勝ち逃げしたわけじゃ・・・」

「今度こそ、あんたに勝って
1位になるのよ!」

「そんな事言われても・・・・いやよ」


真一が、みかねて


「マリア、いくら言っても、無駄だよ」

「シンイチ?何で?」

「美音は、のだめと一緒なんだ」

「のだめと?」

「あいつも、本当は、ピアニストになるなんて
少しも願ってなかった・・・
大学で俺に会うまでは・・・」


~真一の回想~

「ぷっ、のだめがコンクール?
のだめは、コンクールに何て出ませんよ」

「なんで、そんなに才能があるのに
上を目指さないんだ」

「何で、そこまでして勉強しなくちゃ
いけないんですか?
自由に楽しくピアノ弾いて
何が悪いんですか」






真一は、ふと我に返り

「まぁともかく美音は
自由に楽しくピアノが
弾ければ、それでいいんだよな」

「うん」

満面の笑みで、答える美音。
マリアは、呆れて

「何よ、それ・・・
自由に楽しく弾いてたあんたに
勝てない私って・・・・」

そんなマリアを見ながら、ふと

「あっパパそろそろ
出かける時間じゃない?」

「おっ、そうだな」


真一は、立ち上がり
一旦、自分の部屋に行く

美音は、真一のカップを片付けながら

「シニアの大会に出るなら
油断できないんじゃないの?
私なんかに、いつまでもこだわってたら
他の人に負けちゃうわよ」

「油断なんてしてないわよ、何の為に
コンセルヴァトワールに
入ったと思ってるのよ」

「はいはい」


真一が、支度をして出てくる。


「じゃぁ美音、行くから」

「あっパパ」


美音は、真一の元へ行き
ほっぺにキスをする。

真一は、照れながらも


「じゃぁ行ってきます」

「行ってらっしゃい!」

美音は、手を振り、真一を見送る。



二人の姿を見ていたマリアは
呆れた顔で

「相変わらずシンイチは、ミオにデレデレね
ノダメは、焼きもちやかないの?」


美音は、笑って


「パパは、ああ見えても
ママにはもっとデレデレよ」

「そうなの?」

「パパは、ママがいないとダメなのよ
ママのピアノ聴いてれば
ご機嫌なんだから」

「ピアノ?」

「だから、部屋が汚くても
ホタルになっても、変態でも
パパは、ママが大好きなの」

「部屋が汚い?ホタル?変態?何それ?」

「まぁその辺は、深く考えないで(笑)」

「変なの」







ここで、このマリアの紹介を
させていただきます。

名前:マリア・オクレール 16歳

現在、コンセルヴァトワール 
ピアノ科 2年

パリのジュニア国際コンクールで
12歳~13歳で、2回1位。
14歳で、カントナ国際コンクールで1位。
15歳で、ヨーロッパジュニア国際
コンクールで1位。

という、輝かしい経歴だが
11歳の時に初めてでたコンクールで
美音に負けたのを、
未だに引きずっており
毎年、美音に
コンクールに出ろと
言い続けている。

名前で分かる通り
マリアは、
のだめの先生の
シャルル・オクレール氏の孫娘。

見た目は、ブロンドの碧い眼で
黙ってれば、フランス人形のように
とてもかわいいのだが
意外と毒舌な所がある。

美音の一つ上で、小さい頃からの
仲良し友達なのである。

実は、美音は一度だけ
コンクールに出たことがあった。

見事に1位になったのだが
やはり堅苦しいのを嫌がり
それ以降、コンクールに出ることはなかった。






「ところで、ミオ」

「ん?」

マリ、アはちょっと恥ずかしそうに

「・・・・ヒカルは、どうしてるの?」

「お兄ちゃん?ん~とね
なんか学校に行きながら
真澄ちゃんが所属している
アマチュアのオーケストラの
手伝いしてるって、言ってた」

「マスミ?もじゃもじゃの?ふ~ん」

「お兄ちゃんの事、気になる?」

「べっ別に・・・」

顔を赤くして、そっぽを向くマリア。

美音は、くすっと笑う。

そこへ


「ただいま~」


真一の母、征子が帰ってきた。


「おばあちゃん、おかえり~」


「あらマリア、来てたの?」

「は~い、マダムセイコ、ごきげんよう」

「ちょうどよかったわ
おいしそうなケーキ買ってきたから
一緒に食べましょう
美音ちゃん、お茶入れてもらえる?」

「は~い」

3人は、楽しそうに談笑しながら
ティータイムを楽しんだ。








☆☆☆


征子ママは、まだ健在です。

本当は、住み込みのお手伝いさんでも、出そうかなと
思ったのですが、第2章では、その影がまったくなく
美音ちゃんの面倒は、征子ママが見ていたような
描写があったので、
そのまま征子ママに登場してもらいました。

でも、計算したら、征子ママ71歳?

のだめと真一は、50歳?