ちょっと、次の章までの場繋ぎ的な、お話。

まぁ正直、次の章が、あるかわかりませんが・・・(笑)






☆☆☆


ヒカルが日本に旅立った後の、ある日の千秋家。

真一が、風雅と共に演奏旅行から帰ってきた。



カチャ(鍵を開ける音)


「ただいま」
「只今、戻りました」


「おかえりなさい~」


美音が、出迎える。



そこへ突然、
ホタル状態ののだめが、飛びついてくる。


「千秋先輩~~~」

「ヒィイイ」


一瞬ビックリする真一。


「先輩、のだめスランプなんです」


「はぁ~またか・・・しょうがないな・・・」


風雅は、二人のやり取りを見て、何が何やら


「え?え???」

「風雅、先に部屋に荷物置いて
食事まで休んでてくれ」

「え?あっはい」

「のだめ、いくぞ」


のだめと真一は、奥の練習室へ向かった。


「???え??美音ちゃん、何?どうしたの?」


風雅は、突然の事で、一人パニック。


「あっ、気にしないで、ママ、たまにああなるの
練習しすぎて、煮詰まって
(のだめ、もう弾けません~~~)って」


美音は、もう慣れっこで
真一の荷物を、片づけている。


「はぁ~そうなんだ・・・・でも、センパイ?って?」


「あぁママね、ああなると
学生時代に戻っちゃうみたい。
で、その時のパパの事
ああ呼んでたんだって、千秋先輩~~って」


それでも、なかなか理解が出来ない風雅。


「で、ああいう時は・・・
”モーツァルトの2台ピアノのソナタ”って知ってる?」

「え?ううん」

「なんか、学生時代に二人で
初めて弾いた曲なんだって
で、なんかその曲が
ママのスランプを脱出するための曲なんだって」

「へぇ~・・・」

「年に1~2回は、ああなるの」

「あのNODAMEがね・・・・」

「ちょっと聴いてみる?」

「え?」


美音は、構わず、練習室に向かう。

中に入ると

ちょうど弾き始める所だ。


「のだめ、準備はいいか?第一楽章だけだぞ」

「はい」


♪~♬~


演奏が終わり、のだめは鍵盤の上に
バタンとうつぶせに。


「ブラボ~パチパチ」


美音と風雅は、軽く拍手。


「ふぅ~」


真一は、一息つく。

突然、のだめが起き上がり


「真一君、ピアノの腕
落ちたんじゃないですか?」


「はぁ?」


「まぁいいです、じゃぁ食事にしましょ」


のだめは、何事もなかったように
さっさと部屋を出ていく。


ったっく」


「そうだよ、パパ。」


「え?」


美音は、ピアノの前に腰掛け
♪~ワンフレーズ弾いて見せる。


「ここの所、ちょっと指ひっかけたでしょ?」

「・・・・・バレてたか・・・」

「パパらしくない、ママと美音の耳は
ごまかせないよ
たしかに最近ピアノ弾いてないもんね」


真一は、シュンとしてピアノを片付けながら


「はい、たしかに・・・・ごめんなさい・・・」


「ブッ」


思わず、風雅は吹き出す。


「コラッ風雅、笑うな」


「え?だって、師匠、奥さんと娘には
全然威厳が・・・・あはははは」


思わず、腹を抱えて、笑いだす。

真一は、顔を真っ赤にしながら


「うるさいっ、ジャン達には言うなよ」

「わかってますって・・・それにしても、あはははは」


ますます笑いが止まらない。


「それ以上、笑ったら、お前は破門だ!!」


真一は、恥ずかしいやらなんやらで
怒りながら自分の部屋に戻る。

風雅は、笑いをこらえながら


「いつもああなの?」


「うん、ママも、いつも弾き終わると、ケロッして」

「へぇ~あの二人面白いね」

「退屈はしないね」


美音も、笑いながら、リビングに戻る。







Fin



☆☆☆


ちょっとした、小話でした。

いろいろ次の話を考えてると
ふと、この二人のちょっとした
小話が浮かびます(笑)

もう正直、二人ともいい年なんですけど
のだめと千秋先輩は
いつまでも変わらないな~
って感じで。