すいません、コンクールの部分は
すっ飛ばします。

6月「パリ国際コンクール」
1位:Mai Anderson

という、結果を踏まえて
バカンスへ。



最初は、ヒカル君と
真澄ちゃんが
仲良しなんだよ~って言うのを、
ちょっと挟みたくて。







☆☆☆



コンセルヴァトワール


サロン



舞が、座っている。

そこへ、息せき切って
聖良が飛んでくる。



「ねぇねぇ聞いたよ
カントナ国際の上位と
パリ国際の上位
秋のヨーロッパ国際に
招待されるんだって?」


「みたいね」


「何、他人事みたいに
もうちょっと喜びなさいよ」


「え~だって
他人事みたいなんだもん」


「そりゃね
初めて出たコンクールで
1位ってだけでも
すごいのに、その上
ヨーロッパ国際って・・・・
羨ましすぎる・・・」


ちょっとイジケルふりを
する聖良。



「なにまたいじけてるのか?」



振り向くと
ヒカルが立っている。


「いじけてないわよ!
ふりよふり!
もう吹っ切れてるわよ!」


「なら、いいけど」


「よっお揃いで!」


風雅もやってきた。


「なんだ
今日は全員集合か
うちくるか?」


「いくいく!!」


「あははははは」



4人は、揃って歩き出す。



そんな4人を、遠い場所から
見つめる不穏な影・・・・。













この年のバカンスは
聖良は舞を連れて、日本に帰国。

風雅は、日本に行きたがったが
聖良に拒否られ
しかたなく
父のジャンについて
演奏旅行に。

ヒカルも
父の真一について演奏旅行に
そして、演奏旅行ファイナルは
東京だったので
それに合わせて
のだめも美音を連れて帰国。

(ついでにリサイタル)









~真一の楽屋~



トントン



「は~い」



のだめが出ると
そこには懐かしい顔が。

峰龍太郎、清良
そして真澄ちゃん。


「よ~のだめ、久し振りだな~」

「峰君に、清良さん
真澄ちゃんも~~~~」


皆で、抱き合う。


「お前ら、恥ずかしいから、中入れ」


真一は、苦笑い。


中に入ると
ヒカルと美音もいる。


「あっ真澄ちゃ~ん」


「美音ちゃん
ますます可愛くなって~
のだめに似なくてよ
かったわね~」


「むぅ~のだめに似てでしょ」



そんなやり取りをみた峰が



「お前ら、相変わらずだな~」



一同大爆笑。



「そういえば、ヒカル君
またコンクール1位だったんだって」



と清良。



「うん」



「今度
秋のヨーロッパ国際出るんでしょ
聖良に聞いたわよ」


「ヒカル君、私
今度こそ見に行けそうよ
あの日程なら大丈夫」


と、真澄。


「本当?よかった。」


と、ヒカル。


真一は
ちょっとびっくりして、


「何だ、真澄には
もう知らせてたのか?」


「うん、今度こそ
見に来てほしかったから・・・」


「ごめんね~中々
スケジュールが合わなくて」


「何?真澄ちゃん
ヒカル君と仲良しなの?」


と、清良。


「私たち
長年のメル友よ、ね!」


「まぁね」



のだめは
ニコニコしながら、


「ヒカル君は、小さいときから
真澄ちゃんが大好きで
日本に来ると
いつも遊んでもらってたんです。」



「最近じゃ、いろいろとね
千秋様やのだめには
言えない事とかも
相談に乗ってますのよ~」


「あっ真澄ちゃん、しっ!」


「何だよ、千秋たちに
言えない悩みって・・・
あっもしかして・・・」


「龍太郎おじさんには
関係ないだろ!」


ヒカルは
真っ赤な顔して
否定する。


「何だ、オレたちに
言えない悩みって??」


「いいんですよ
いろいろあるんですよ
思春期なんですから・・・・ね!」


のだめは
何もかもお見通しのようである





「あっそろそろ
会場に入る時間よ」


「そうだな、じゃぁ久しぶりの
千秋の指揮楽しみしてるからな」


「千秋様、がんばってくださいね」


「あぁ」


「じゃぁまた後で~」


友人たちと共に
のだめたちも楽屋を出る。












千秋真一 アジアツアー最終日 
東京公演
共演:東京フィル交響楽団

最後は、スタンディングオーベーションで、
大盛況の中、幕を閉じた。









続く・・・。