30の続きなんですが



前年のパリ国際コンクールで上位だった
ヒカル、風雅、聖良は
「カントナ国際コンクール」に
出場しています。

みごと、ヒカルは1位、風雅は3位。

聖良は、5位入賞に終わった・・・。

このコンクールでは
過去に清良が3位入賞を果たしている事を
踏まえてお願いします。







☆☆☆




コンセルヴァトワール


ヴァイオリンのレッスンの日。
(聖良)


「どうしちゃったのかしら?」


先生の一言。


「え?」


「今日は、なんだか調子が
悪そうね、音がね・・・・」


「すいません
先週、あんまり練習できなくて・・・」


「まぁコンクールが
終わったばかりだから
疲れもあるんでしょうけど・・・・」


「すいません
ちゃんと成績も残せなかったのに・・・」


「・・・でも、5位入賞だったんだから
御の字なんじゃない?
どうする?気が乗らないなら
今日は終わりにしましょうか?」


「あっ続けます、ちゃんと弾きます」


「あっそう。じゃぁ、最初から・・」




♬~♬~












結局、先生から
また次回にしましょうと言われ
早々にレッスンを
切り上げられてしまった聖良。


肩を落とし
その辺のベンチに腰掛ける。



「何?落ち込んでるんだ?」



振り向くと、そこにヒカルがいた。



「ベっ別に・・・・」



強がりを言って、目を背ける。



「今日は、もう終わり?」



「え?そうだけど」


「じゃぁたまには、一緒に帰ろうよ
どうせ、同じ所に帰るんだから」



「舞と一緒に帰るんじゃないの?」



「え?今日は
先に終わった風雅と帰ったよ。」



「あ~そうなんだ」



「聞いてるんだろ?
風雅から、舞の事。」


「えっあぁ、なんか変な奴に
付きまとわれてるって」


「そう、だから舞の時間に合う方が
一緒に帰る」


「ふ~ん」


「どうすんだよ、帰らないの?
先に帰るぞ」


「帰るわよ!」



さっきまで沈んでた気持ちが
ちょっとだけ
明るくなった聖良であった。












2人で並んで歩きながら。


「舞が心配してたぞ。
コンクールの後
落ち込んでるみたいだって」


「・・・・・・」



さっきまでの
明るくなりかけた気持ちが
また落ちていく聖良。


「落ち込む気持ちもわかるけど
まぁそんなに
気にするなよ、次頑張れば・・・」


「ヒカルなんかに、わかんないわよ!
親と比べられることはないだろうし
コンクールだって
出れば必ず1位だし
そんな人に
私の気持ちがわかるわけない!!!」



怒って聖良は
駆け出して行ってしまった・・・。



「・・・・・・・」



かける言葉がなく
後を追うことが
出来なかったヒカルだった・・・。














ヒカルは、アパルトマンには
帰りずらくなり、実家に帰った。



「よう、めずらしいな
平日にこっちに来るの」



たまたま家にいた真一。



「いや・・・ちょっと・・・」



「聖良ちゃんか舞ちゃんと
喧嘩したんじゃないんですか?」



するどいのだめ。



「そうなのか?
だめだぞ、女の子怒らせちゃ
後が怖い・・・」



「真一君!!
余計な事言わないでください」



「すまんすまん」



「はぁ~」



ため息つきながら
ソファに腰掛けるヒカル。



「どっちと喧嘩したんだ?」



「聖良。だけど、喧嘩ってわけじゃ・・・
ちょと、怒らせちゃったみたい・・・」



「何言ったんですか?もう・・・」



「いや別に
なんかコンクールの事で
落ち込んでたみたいだから
気にしないで
次頑張ればって・・・・
そうしたら・・・」



「私の気持ちなんか
わかるわけない!って?」



「え?」



「うっかりだな、それは・・・
たしかに
お前は一生懸命練習してるし
努力も半端ない。

コンクールだって
簡単に1位になってるわけじゃない

だけど
お前が落ち込んでる人に
気持ちはわかるとか
気にするなとか言ったって
火に油を注ぐだけだ
こっちはそんなつもりがなくてもだ。

オレも、散々言われたしな~・・・」



(峰:千秋、俺たちの気持ちなんて
お前みたいな奴にはわかんねぇよ)



遠い目で、昔を思い出す真一。



「のだめも、散々
真一君に言った記憶があります・・・」



(先輩には、わかりませんよ・・・
この気持ちも・・・この悔しさも・・・)



のだめも、昔を思い出す。



「じゃぁどうすればいいの?
友達が落ち込んでる時・・・
黙ってみてろって???」



「ん~・・・それも、必要かと・・・・」

と、のだめ。



「え?」



「そうだな・・・のだめなんか
オレが散々心配したって
ほっといてくれって
突き放されて・・・・
知らないうちに気づいたら
立ち直ってる・・・・・
それの繰り返しだったぞ」



「何ですか、それ」


そんなの知らないと
とぼけるのだめ。



「ともかくだ、本人が立ち直るまで
待ってやることだな」



「そうですね、
そっと見守るのも愛ですよ



「はぁっ?そんなんじゃないし」



赤くなるヒカル。



「もうオレ、帰るわ」



「あれ?ご飯食べて
行かないんですか?」



「いいよ、帰って
ヴァイオリン弾かなきゃ」



「じゃぁ、送っててやる
どうせもうすぐリハの時間だし」



「いいよ、ひとりで帰れるし、じゃっ」



慌てて出ていくヒカル。



「なんだ、あいつ」



「いろいろ真一君に
突っ込まれるのが
いやだったんじゃないですか?」



「なんで?オレは
そんなことはしない!断じて・・・
でも、本当の所どうなんだ?
峰の娘だぞ、相手は。」



「さぁ、知りませんよ、そんなこと」



のだめは
とぼけて部屋の奥に消えた。




☆☆☆




久し振りに、千秋夫妻揃って
登場していきました。

そうすると
つい昔の事はさみたくなります。

それにしても
どうなるんでしょうね・・・・