ひとまず、子供たちを
ただパリに、集めるんじゃ、安易かな?と
思ったので、一応、こういういきさつで
パリにきました、エピソードを、書きました。

峰家・・・・

娘が、可愛くてしょうがない、峰君。
海外に留学なんて、とんでもない!

でも、留学したい娘の聖良
留学させたい母親の清良。

さぁどうなりますかな・・・








☆☆☆
  




~日本~


ある日の峰家。



「何だって!!留学?ダメダメ
まだ、お前は15だろ?早い早い」


「龍、せっかくコンクールで1位になって
留学の援助が受けられるのよ
試験受けさせるだけでも
受けさせてあげたら?」


「受かっちゃったら、どうすんだよ
ダメダメ、せめて高校卒業してからにしろ」


「えーーーー」 

聖良は、ふてくされる。


龍太郎は、部屋から出ていく。


「ね~ママ~(泣きそうな目で)」


「ったく、自分が聖良と
離れたくないからって・・・」











結局、清良と聖良は龍太郎を
説得しきれず、
願書締切日が来てしまい
この年の留学は諦めた・・・。

しかたなく、推薦のとれていた
音大付属の音楽高校に入学。

が、二人は諦めていなかった・・・・。











この年の秋頃・・・


龍太郎が帰宅すると
めったに家にいない母親の
十和子が待っていた。


「わっ!おふくろ?
久しぶりだな、生きてたのか」


「人を勝手に殺すんじゃないわよ!
あんた、聞いたわよ
何で聖良ちゃんの留学、許可しないの?」


「え?」


「あたしは、あんたが欲しいとか
やりたいっていった事に
反対したことある?」


「何だよ、急に」


「せっかく、あんたとちがって
才能がある上に
チャンスだってあるのに
あんたに、それを反対する資格は
これっぽちもありゃしないのよ」


「だって、まだ15の女の子だぜ・・・
おふくろは心配じゃないのかよ!」


「そういう事を
いってるんじゃないの!
親のエゴで子供の才能を
潰すんじゃないっていってるの!」


「でもよ・・・・」


龍太郎は、十和子の剣幕に
タジタジするばかりだった・・・。












その日の、食卓。



清良と聖良が
夕食の準備をしている。
弟の弦太は
ソファでテレビゲームで
遊んでいる。



「龍、ご飯出来たわよ」


と、清良が
呼ぶも龍太郎は来ない。


「聖良、龍呼んできて」


「しょうがないな~」



聖良は、しぶしぶ
龍太郎を呼びに行こうとする。

そこへ、
仏頂面の龍太郎が
現れる。


「あっパパ・・・
ご飯出来たよ・・・」



聖良は、龍太郎の雰囲気に
ただならぬものを感じ
後ずさりした。



「・・・・・清良、聖良・・・・」


「龍、どうしたの?
深刻な顔しちゃって」


「・・・・留学のことなんだけど・・・」


「え?」


「やっぱり・・・せっかく才能と
チャンスがあるのに
それをみすみす
逃すって言うのは
よくないと思う・・・・」


「じゃぁ」


「俺としては、苦渋の決断だが
聖良・・・・留学・・・してこいよ!」


「パパ!!」

「龍!!」



聖良は、龍太郎に飛びつく。
清良は、してやったりの顔。



「ただし、条件がある!」


「え?条件?」


「留学先は、
フランスのパリだ」


「え?パリ?なんで?
わたしは、ママと同じ
ウィーンに行きたいの!!」


「だめだ、ウィーンじゃ
知り合いがいない!!」


「はぁ?知り合いなら
あたしの友達や
学校の先生もいるわよ」


「それは、お前の知り合いだろ
オレの知り合いは、ウィーンにはいない
だから、パリにしろ!
パリにだって
音楽の学校あるじゃないか
じゃなきゃ、留学の話はなしだ」


「ちょっと待って
龍、パリの知り合いって
千秋君たちの事?」


「そうだ、あいつらになら
聖良の事、頼んで安心だろ!」


「そんな勝手な!」


「のだめが行った学校
なんだっけ?コン、コンヴァ?」


「コンセルヴァトワール」


「そうそうそれ!コンセルヴァトワール
あいつはピアノ科だったけど
ヴァイオリン科もあるんだろ?
いいじゃないか、そこで」


「そうだけど・・・・」



「さぁさぁ、そう決まったら
飯だ飯!
オレ、すげぇ~腹減ってたんだ
弦太、待たせたな
いただきま~す!」



男二人は、勢いよく食べ始めた。



「ママ~・・・」


聖良は、泣きそうな目で
清良を見た・・・。


清良は
ため息しか出なった・・・・。










「まぁというわけだ!
千秋、聖良の事、頼むよ」


「まぁうちは、構わないが
それでいいのか?
聖良ちゃんは
ウィーンに行きたがってるんだろ?」


「いいんだよ、別にそっちに行けば
ウィーンだって
そう遠くないんだろ?」


「いや、結構あるけど


「ともかく、試験受かればの話だけど
受かったら、よろしくな!じゃっ」



ツーツーツー


「あっおい、峰!」


「相変わらずな奴・・・・」 


昔を思い出し、苦笑いする真一。











そして、翌年の4月(試験は2月)
無事にコンセルヴァトワールの
試験に合格した。

聖良は、場所は違えど
留学できるという喜びと希望を胸に
フランスに旅立った・・・。
(清良と)



   

モーツァルト

「 ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 第1楽章」




☆☆☆




最後の、BGMは、留学できる喜びと
期待に胸膨らませる聖良の
心情を表現したくて、付けました。

適当に、聞き流してください。